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鼻からの胃カメラについて

鼻からの胃カメラについて

胃カメラ検査でわかること

食道から十二指腸まで消化管の中を直接観察できるので、臓器の異常や進行の度合いがよく解ります。 また、胃粘膜等の組織を採って検査することで早期にガンを発見し治療することにも繋がります。

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左写真:胸やけの原因である逆流性食道炎も確認できます。

鼻からの胃カメラの特徴

≪特徴1≫ 吐き気が少ない検査です。

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風邪をひいたときの診察で、舌の奥をヘラみたいなもので押されて「オエッ」となりそうな経験をしたことがあると思います。 これを咽頭反射(いんとうはんしゃ)と言いますが、口から内視鏡を入れる場合は、多少なりともこうした咽頭反射が起こります。 ところが、鼻から入れる場合は内視鏡が舌の根元に触れないので、ほとんど吐き気をもよおすことなく検査を受けることができます。

≪特徴2≫ 検査中にお話ができます。

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口から内視鏡を入れると、口がふさがってしまうために検査中はお話ができません。 しかし、鼻から入れる場合は口を自由に動かせますので、検査をしている医師と 「痛くありませんか?」 「はい、大丈夫です」 というような会話ができます。 気になったことをその場で確認できるので、安心して検査を受けられます。

≪特徴3≫ 体にやさしい検査です。


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鼻からの内視鏡は鼻腔(びくう)へスプレーをして出血を予防し、ゼリー状の液体を流し込んで局部麻酔を行います。 麻酔に用いる薬が少量であるため、体への負担も少なく、検査終了後60分で水を飲んだり食事をしたりできます。

検査の進め方

≪手順1≫ 事前の問診

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危険を避けるための事前チェックです。

  • ○心疾患、緑内障、前立腺肥大、アレルギー、肝炎、高血圧などはありますか?
  • ○血液サラサラの薬を飲んでいますか?
  • ○胃の手術を受けたことはありますか?
  • ○血が止まりにくいことはありますか?
  • ※これらのチェックに当てはまると実施できないこともあります。
    また、検査日前日、検査当日の注意事項がありますので、検査前に一度来院をお願いしております。

≪手順2≫ 前処置①-消包剤を飲みます

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胃の中の泡を取りのぞき、胃の壁をきれいにするために、消泡剤を飲みます。

※これは口からの胃内視鏡検査の場合も同じです。

≪手順3≫ 前処置②-鼻腔に局所血管収縮剤をスプレーします

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鼻腔粘膜の血管を収縮させます。出血しにくくするだけでなく、鼻のとおりもよくするために行います。

≪手順4≫ 前処置③-鼻腔に局所麻酔を行います

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麻酔法は、小さな注射器型の注入器で流し込むタイプとスプレー式のタイプがあり、病院によって異なります。 局所麻酔ですから眠くなりません。

 

≪手順5≫ 前処置④-麻酔薬を塗ったチューブを挿入します

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細くて柔らかいチューブにゼリー状の麻酔薬を塗り、鼻腔に挿入します。鼻腔の痛みが抑えられ、内視鏡の通過がスムーズになります。 内視鏡と同じ太さのチューブを使うことが多く、この段階で、実際の内視鏡の挿入感をイメージしていただけます。

 

≪手順6≫ 胃カメラ挿入-鼻からゆっくり内視鏡を挿入します

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前処置を行った側の鼻へ内視鏡を挿入します。この時、違和感はあるものの、ほとんど痛みを感じることはありません。

≪手順7≫ 観察-胃の中を観察します

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食道、胃、十二指腸の順に観察していきます。 モニターを見て、自分の目でもその様子を確かめることができます。 検査中でも口は自由になっていますから、先生に質問もできます。

≪手順8≫ 検査が終わったら

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検査は10分程度です。検査後、結果を詳しくご説明致します。 検査後約60分で水も飲めますし、食事もできます。

眠くなる麻酔を注射しないので、すぐに帰宅できます。